海外赴任だけで英語は話せるようにならない!?6ヶ月働いてわかった衝撃の事実

コラム

結論 ただ働くだけでは英語力は伸びない

私自身、赴任する前の時点では、

とりあえず現地で半年も働けば流石にペラペラ喋れるようになるだろう


そう思っていました

しかし、実際に半年経ってみて

え?変わってなくない?


というのが正直な感想です

周りからも、上手くなったねとか慣れてきたね的なフィードバックはないです

どうしてそんなことになるのか、赴任直前〜半年までを振り返ってみます

元々のスペックは?

まず、私自身の駐在開始時点の知識・経験は以下です

  • 海外生活経験なし
  • 英語圏への旅行経験なし
  • 外国人とのコミュニケーション経験なし
  • 業務上の英語利用機会なし
  • TOEIC 925点(R/W), 120点(Speaking), 140点(Writing)
  • VERSANT 46点
  • PROGRIT 2ヶ月コース終了
  • 英会話スクール 3ヶ月

元々読み書きはちゃんと勉強していた方だったのですが、英語を話す・聞く、外国人と話す、そういった経験が皆無でした

外国人を目の前にすると何も出てこず、あー、うーん、Okay.. って感じです

自分の言いたいことが何か頭の中に浮かんで来ていていても、全く口からそれを伝える表現が出てきませんでした

実際、聞き取れなかった時に聞き返したいのですが、その時に必要な中学レベルの文章(Can you say that again?)ですら出てこなかったです

出向直前のレベルは?

出向直前の3ヶ月、対人能力(スピーキング、リスニング)を重点的に鍛えることで何とか意思疎通できるレベルになりました

ただ、依然として会話時のストレス(聞くときの注意力、話すときの度胸)がすごくて、出向直前に2日間ほどの出張に行きましたが、2日目が終わる頃にはぐったりでした

対人トレーニングは何をした?

  • PROGRIT(シャドーイング、瞬間英作文、オンライン英会話)
  • Spark Dojo(英会話教室)

これは、後ほど別の記事にまとめようと思っていますが、それぞれめっちゃ大変でしたが素晴らしい効果がありました

特にPROGRITは1日3時間を60日間続ける、という過酷なものでしたが、話せる(口から文章が出てくる)ようになるという点においてはこれが一番効果があったと思います

PROGRIT

出向後どうだった?

立ち上げハイで乗り切る、出向直後〜1ヶ月

出向直後は、流石に環境を理解するために現地メンバーとミーティングしたり、質問をすることが多くありました

幸か不幸か、私の会社は日系企業ですので、赴任先自体は現地シンガポールの会社ですが、マネジメントチームには日本人や日本語が話せる人が多く、クリティカルな事務処理は日本語でやりとりして乗り切っていました

また、バックグラウンドがITなので、結局はIT用語(発音は全然違うので最初戸惑いましたが)のやりとりでなんとかなってました

オンプレミス or クラウド? Which do you prefer?
>クラウド!

みたいな流れで、こちらの意思を伝える分にはなんとかなるものです

ちょっと安定してくる 1ヶ月〜2ヶ月

私のケースでは、最初の1ヶ月単身赴任で、1ヶ月経って生活に慣れてきたタイミングで家族を迎え入れるという段取りでした

ちなみに妻は海外経験なし、英語はTOEIC600点といった経験値で、出国前、私がPROGRITの3時間学習をしている時に多少付き合って同じようにやってた、くらいです

家族が来て、平日の家事の心配がなくなり、土日は子供を連れて遊びにいけるので、だいぶ海外駐在員ライフを楽しめるようになってきました

仕事的にも、少しずつ状況が見えてきて日本にレポートする内容も増え、

なんとか働けてるな


という感触を得てきていました

英語的には、まあこれで必要十分じゃないかな、という感触でした

今思えば、それは無知から来る余裕でした

何だかヤバイな 3ヶ月〜4ヶ月

3ヶ月くらい経つと、自分が赴任したことによる成果が目に見える形で求められる時期になってきます

その頃から、

全然、自分の思うようにいかない、、


というストレスを感じるようになっていました

部下に指示を出したつもりが、上手く動いてくれない

外注パートナーや多部署に助けを求めたいが人脈がない

バス停で同僚に会うと、英語での雑談が続かない

そういったことが重なり、少し気持ちが落ちていました

この頃、”二つの大事なこと“に気づきました

1. 海外赴任先で成果を出すためには、日本語で日本人に対してするコミュニケーションよりもはるかに高いレベルでのコミュニケーションが求められる

よく考えたら当たり前のことです

国内にいた時は、日本人同士が日本語でコミュニケーションしているわけですから、例え指示が曖昧でも後から修正できるし、日常的に雑談して各方面から情報を交換するチャンスが豊富にあります

誰がどういう性格の人か、というのも1ヶ月くらい一緒に働いたら大体わかります

ところが、シンガポールにはいろんな国から人が働きに来ている、多民族・多国籍な環境です

曖昧な指示はまあ伝わってないし、報・連・相なんて概念ないし、仕事終わってなくても定時で帰る

そんな中で、例えばチームビルディングをする、目標設定・フィードバックをする、戦略を立てて共有する、というのは極めて高難度です

相手の国民性、文化、性格、英語力、そういったものを個人個人読み解いた上で効果的なコミュニケーションが必要なのです

日本語で日本人に対してするコミュニケーションよりもはるかに高いレベルでのコミュニケーションが求められる

そういうことです

2. ただ働くだけでは、英語力は伸びない

これが驚きでした

シンガポールはほとんどの人にとって英語が第二外国語ということも影響していると思いますが、あまり上手く話せなくても、一応、通じることは通じるから、まあそれでいいよ、というスタンスなのです

なので、相手も私に合わせて話をしてくれるし、必要な場面では時間をかけてくれます

こちらが話をしても、まあよくわかんないけど、これ以上上手い説明を英語でするの大変だろうから、一応わかったってことにしとくよ、という状況に陥るのです

結果として、

今できる英語力で仕事が進む

という日々が続きます

つまり、ただ働くだけでは、英語力は伸びないのです

むしろ周りで流暢に英語でコミュニケーションされた時に自分とのギャップがはっきりと見えるため、焦燥感と疎外感を感じます

ストレスとしてはこの時期がMAXだったと思います

勉強上等!やったるよ! 5ヶ月〜6ヶ月

二つの大事なことに気づいたら、導かれる結論はこうなりました

英語力=成果を出す効率だ 英語の勉強をするしかない

駐在したからと言って英語が話せるようになるわけではなく、結局は勉強するしかないのです

英語力が仕事の成果に直結することはわかった

このまま日本でできていたことができないようでは会社からの評価は下がるだけです

ということで、5ヶ月目くらいから、毎日1時間は英語学習をすることにしました

内容はほとんど日本でPROGRITでやっていたことと同じです

そこで感じたことは、

やはり勉強した方が伸びる

ということです

聞き取りの精度が上がり、会話表現も増え、苦手だった電話での会話も多少できるようになってきました

これから海外で働きたいと思っている方、近々赴任される方、赴任直後の方、あくまで私のケースではありますが、これが赴任6ヶ月のリアルな感触です

参考になれば幸いです

結論

ただ働くだけでは、英語力は伸びない

何もしなかったら、赴任前と同じレベルで停滞する

勉強頑張りましょう!